普段スーパーや通販で売られているお米は「精米」された、いわゆる白米の状態。
お米は、稲を収穫した後に様々な過程を経て白米になります。
今回の記事では、収穫された籾が白米になるまでの過程をご紹介したいと思います。
そして、白米になる過程で出来る「玄米」や「米ぬか」等、様々な栄養価の高いものも併せてご紹介したいと思います(軽くね)
稲刈り
我が家で育てているお米は「ハツシモ(初霜)」と呼ばれる品種で、毎年収穫の時期は大体11月に収穫されます。他の品種に比べて収穫時期が遅く、名前の「ハツシモ」の通り、初霜が降りるまでじっくり育てあげる事が語源と言われています。別の記事で詳しくご紹介出来ればと思います。
脱穀(だっこく)
稲刈りの後、収穫した稲の穂先から籾(もみ)を取り出します。言うなればお米の実ですね。
この稲の穂先から籾を取り出す工程を「脱穀(だっこく)」と言います。
写真は脱穀された籾。
「脱穀」という漢字からもわかる通り、一つ一つの籾は殻でコーティングされたような状態です。
なのでこのままでは食べられません。
籾摺り(もみすり)
脱穀後、ここから籾摺り(もみすり)を行い籾の殻を取り除きます。
この籾の殻が取り除かれた状態のお米を「玄米」と呼びます。
玄米!聞いた事も馴染みもあるかと思いますが、玄米とは厳密に言うと「精米されていないお米」になります。
玄米の状態になれば食べる事ができるようになり、栄養価も高く健康食としても認知されていますね。
胚芽や糠(ぬか)がそのまま残っている状態なので、白米に比べて栄養価がとても高いのです。胚芽や糠(ぬか)はまさに米の栄養価の本体と言っても過言じゃありません。
スポーツ選手や芸能人も食べていたり、ダイエット食としても食べられていたり・・・
玄米は、実は人間が健康を保つために必要とされる栄養素をほとんど摂取できるすごいヤツ。
エネルギー源となる炭水化物やタンパク質は白米とほとんど変わりませんが、
- 体調を整えるビタミンやミネナルが豊富で、栄養バランスがとても良い。
- 食物繊維が白米の6倍、便秘解消にも効果を発揮。
- 歯ごたえがあり、よく噛むのでダイエット効果もあり
などなど、白米に比べて多くの健康メリットがあります。一部では「完全栄養食」なんて呼ばれているとか。玄米と白米の比較だけで記事が書けちゃうくらいに、玄米には良い面がたくさんあります。(長くなりそうなのでこの記事では書きませんが)
昔の人は玄米を食べて生活していましたが、今より圧倒的に食の種類は多くありませんでした。それでも健康に生活をしてこれたのは、この玄米パワーのおかげなのかもしれませんね。
しかしデメリットの一つとして、農薬を使って栽培されたお米の場合は残留農薬が多く残っているかもしれないので注意が必要です。
我が家では完全無肥料・無農薬の自然栽培米を育てているので、この残留農薬の懸念はありません。
なので、本当の意味での「完全栄養食」なのかなぁと個人的に思いました。
玄米の写真。やや茶色っぽい色合いです。
精米
栄養価の高い玄米の胚芽や糠(ぬか)を除去する事で白米の状態に変身させます。この玄米の外側にある糠(ぬか)や胚芽を取り除く工程を「精米」と言い、除去された胚芽や糠(ぬか)を「米ぬか」と呼びます。
米ぬか!聞いたことあるやつー!
完全な白米の状態にすると、食感もふっくらして食べやすく美味しいのですが、玄米の項で触れたように実は栄養価は下がってしまいます。
そこで!
栄養価が高い玄米の胚芽や糠(ぬか)を完全に除去せず、それらを少し残して精米具合を変えるという方法があります。
それを「分づき米(ぶづきまい)」と言い、3分づき、5分づき、7分づきなどと表し、数字が大きいほど白米の状態に近くなります。10分づき(完全精米)で幽遊白書の戸愚呂的100%的なイメージですね。
玄米飯にチャレンジしたい方は、いきなり玄米!ではなく、まずは5分づき・・・慣れたら3分づきみたいに慣らしていくのもいいかもしれません。
我が家では大体7分づきで頂いています。
米ぬかは栄養満点なので、我が家では畑の肥料にしたり、ぬか漬けのぬか床などに利用します。
この「米ぬか」なんですが、一般的にも様々な用法で使われることが多くとても万能なもの。
「米ぬかパック」とか「油汚れに洗剤として使用」とかはたまた「入浴剤」とか・・・
美容や健康にも良いとされています。なんせ栄養素が豊富ですから。本当にお米には色々な用途、可能性があって凄いです。
農薬を使ったお米の場合は残留農薬が懸念されるので米ぬかを使うことは気が引けますが、我が家のお米は無肥料無農薬で安心安全。堂々と使います。
お米の賞味期限
精米したお米の賞味期限、一般的にどれくらいだと思いますか?
お米は生鮮食品と同じです。籾や玄米の状態で適切に保管すれば長い期間保存ができますが、お米は精米したときから酸化が始まり、その日から味と栄養価が落ちてきます。
お米は気温が高くなる春から夏にかけては精米後1ヶ月以内、涼しくなった秋から冬にかけては2ヶ月以内を目安に食べきるのがお勧めです。さらに美味しく食べるためには精米後1週間程度がベストだそう。
最近は自宅で手軽に精米ができる家庭電化製品がお店の店頭に並んでいるのを見かけます。食べる直前に必要な分だけ、好みの精米度合いで調整して食べられるので、白米をこまめに買わなくても玄米の状態で購入すればある程度長くストックして保存しておけるメリットがあります。
今回ご紹介した内容を頭の片隅に入れてちょっぴりこだわって食べてみると、また違うお米の楽しみ方が出来るかもしれませんね。
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