自然米作り

姫鍬(ひめぐわ)を使った畦塗り

田植え準備の為にマサキさんが畦(あぜ)塗りを行いました。

畦塗りを行ったのは、モグラの穴開けが頻発していて我が家の田んぼより高い所からの田んぼから水が漏れたりしてくる可能性がある為です。

畦塗りをするにあたり、土やコンクリートなどの搔き寄せや敷きならしの作業に適した鍬(くわ)が必要になります。

しかし普通の鍬ではなく、以前からどうしてもマサキさんが手に入れたかった鍬(くわ)があります。

それが「姫鍬(ひめぐわ)」です

姫鍬(ひめぐわ)の由来は以下引用をご覧ください↓

語り伝えによれば、天正十七年。 会津城主の芦名義広公は磨上原の戦に敗れ常陸に奔(はし)ったが、継姫(つぐひめ)は逃げおくれ、家老の富田右近と共に身を隠した。 農家の娘を装って継姫も農耕の手伝い等をしなければならない境遇であった。

健気にも痛々しい姫の姿を見るに忍びず、右近は元芦名家の刀匠兼定を密かに訪ね、姫のために特別に軽い鍬を作ってくれるよう依頼したのであった。 兼定は魂を込めて、刀法の理を応用した素晴らしい鍬を作り上げた。 翌、天正十八年九月、蒲生氏郷公が会津に入城し、継姫をめぐるこの美しい事の始終を聞き、大いに賞した。

その労を慰め、氏郷公は墨痕淋漓(ぼっこんり ん り)たる筆跡で鍬を納めた箱上に、次のように添書をしたのであった。農の宝「姫鍬」・・・と。その名は今に伝承。

出典:伝統の技が生み出す信頼の姫鍬|堤製作所|姫鍬の由来

名前も素敵なんですが、その由来もなんと素敵な事でしょうか。

早速知り合いの農機具屋さんに問い合わせてみると・・・置いてないそう。

いろんな方に聞いてみますが所持している方はおらず、マサキさんも諦めかけていました。

が!ここで奇跡が!なんとやっちゃんのお父さんが使ってた姫鍬(ひめぐわ)がまだ残っているとのことで、やっちゃんの実家まで取りに行ったそう。片道2時間くらいかけて(笑)

これがその姫鍬(ひめぐわ)です。

姫鍬(ひめぐわ)というのはシリーズの通称で、姫鍬の中にも様々な形があります。

今回譲り受けた姫鍬は平鍬(ひらぐわ)と呼ばれる、一般的に全国で利用されている万能鍬・・・だと思います。

ちょっとネットで調べてみても譲り受けた鍬と同一の物を発見出来なかったので、そのあたりは曖昧です(-_-;)

しっかりと姫鍬の刻印が刻まれていますね・・・!マサキさんも大興奮。

会津の刀鍛冶職人の技術を受け継いだこだわりの鍬、カッコいいです。

ドラクエで言うと伝説の武器を手に入れた感じですね(‘ω’)

まさにオルテガの剣です。

やっちゃんのお父さんからって考えると、大体この姫鍬(ひめぐわ)には20年程の歴史があるって考えると雰囲気があります・・・!

そんな前からこの鍬に目を付けたやっちゃんのお父さんってやっぱり凄い人です。

マサキさんは道具を大切にする人なので(コウが10年以上前に履いてたスニーカーを未だに履いてますし)、きっとこの姫鍬(ひめぐわ)も末永く愛用することでしょう!

これを使って

この畦が

こんなに滑らかに綺麗になりました。

土を上げてペタペタと畦に塗り付け鍬で表面をならして綺麗にするのですが、かなーりしんどかったそうです。

一日かけて160m程畦塗りを行ったそうですが、さすがのマサキさんもヘロヘロになったそう。

しかし、マサキさんも姫鍬(ひめぐわ)を使った畦塗りは初めての事で、しんどいながらも楽しかったそうです。

本人曰く「やったことないことをやる事はワクワクするし楽しい」とのこと。

こうして畦塗りを終え、我が家の田んぼは準備万端。

後は苗が成長してくれたらいよいよ田植えです。

またその様子もお伝え出来たらと思います。

本日も最後まで読んで頂きありがとうございます。

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